〇 入校時のモニター画像と「色の合わない」完成品
- 2025.04.03 プレス
- 訴求力のある販促品やノベルティを作るには、ベースのアイテムはもちろんデザイン、キャッチフレーズ、キャラ、イラストなど、様ざまな要素が必要になります。さらに「色」が各要素を引き立てることで、配布時の受取率も上がり、企業やイベントの好感度アップが期待できるといっても過言ではありません。
ところが、「完成品の色味が、入校時とは異なっていた」らどうでしょう。
デザイナーやイラストレーターをはじめ、制作担当が一生懸命作り上げたコンセプト、見た目の雰囲気も違う商品。それを目の当たりにしたら、誰もががっかりするのは当たり前ですが、「完成品の色がおかしい」というケースは実のところよくあるのです。
「入校時の画像と完成品の色が合わない」トラブルは、どうして起こるのでしょうか。
その原因のひとつは、制作工程で使用される機器(デバイス)の「色を表現する仕組み」が異なるからです。
販促品やノベルティを注文する際、原稿作成にはパソコンが使われ、制作担当者(デザイナーやイラストレーター、編集者など)は「モニター」を通してそれぞれの作業を行います。
完成した原稿は、印刷所でアイテムにプリントされますが、この時、入校データと印刷機の「カラーモード」が異なると、指定のイメージと違う色味、意図しない色のくすみなどが発生する可能性が高くなるのです。
「カラーモード」とは、WEBや印刷物上の画像やグラフィックス(イラスト、図形、ロゴなど)の色情報を表現する方法、および色域の範囲のこと。
扱える媒体やアプリケーションによっていくつか種類があり、たとえば、映像やWEBに使われる「RGB」や紙媒体に適した「CMYK」をはじめ、「Lab」や「グレースケール」といったモードが存在します。
◇カラーモードの種類
・RGB(RGBカラー)
パソコンやスマートフォン、各種ディスプレイなどのモニターで用いる、Webデザイン向けのモード。「光の3原色」である「赤・緑・青(RGBは英語のRed、Green、Blueの頭文字をとったもの)」の光により、幅広い色を表現する。
・CMYK(CMYKカラー、プロセスカラー)
CMYKは「色の三原色」に黒を加えたベース色、「シアン(Cyan)」「マゼンタ(Magenta)」「イエロー(Yellow)」「ブラック(Key plate)」の頭文字をとったもの。雑誌や書籍、ポスター、絵画といった紙媒体を中心に、幅広い印刷物に使用される。
・Labカラー(Lab)
1931年、色規格の国際照明機関CIE(Commission International d’Eclairage)が定義した、人の目視できる色をすべて含んだカラーモード。「RGBからCMYKに変換する際に画像の品質を高める」「CMYKからRGBに変換時、色味の鮮やかさを再現する」ほか、色の調整に使用されている。
・インデックスカラー
約1677万色から、最大256色を選んで表示できるモード。ファイルサイズを小さく抑えることができるメリットがあり、Web用画像(GIF、PNG画像)に適している。Webデザイン向き。なお、インデックスカラーに近く、同じ用途で用いられる「Webセーフカラー(ブラウザやOSに関係なく、Webページで表示できる216色)」がある。
・グレースケール
印刷やデジタル画像処理において、白から黒までの階調(256階調)をグラデーションで表現す。モノトーンの印刷物を作成するのに使用する。
・ダブルトーン
グレースケールの版に、さらに2色以上の特色、カラーインクを掛け合わせる技法。
この中で、様ざまな印刷用途に多く使用されるのは、主にRGBモードとCMYKモードの2種類になります。販促品・ノベルティ制作の原稿(画像)作成・編集にも欠かせないカラーモードですから、次回、詳しく見ていきましょう。